2015年6月21日日曜日

冴えない彼女の育てかた8巻 感想

冴えない彼女の育てかた (8) (富士見ファンタジア文庫)
丸戸 史明
KADOKAWA/富士見書房 (2015-06-20)
売り上げランキング: 23,359

7巻ラストで英梨々と詩羽先輩のサークル脱退という衝撃的な展開となった冴えない彼女の育てかた。アニメも続編制作が決まり、勢いのある本作。表紙は7巻に続いて、またしてもメインヒロイン加藤恵。表紙の通り、章タイトルの通り、加藤ルート一直線の展開で、加藤のメインヒロインぶりが目立っていた本巻。ただし、個人的には英梨々の存在感が大きくなったようにも思える。

冴えない彼女の育てかた考察 タイトルのダブルミーニングと英梨々エンドの可能性で予想したように、8巻からは出海がイラストレーターとしてサークルに加入し、倫也がシナリオライターとして活動することに。学年も3年に上がって、本格的に第二部開始といったところ。伊織もサークルに何らかの形で関わるのではないかと思っていたが、倫也からサークルのプロデューサーを任されるという想定以上の展開。倫也が書いたストーリープロットを伊織に認めさせて、プロデューサーになってもらうのが8巻の大筋だった。これでblessing softwareは倫也、加藤、美智留、波島兄妹の五名体制に。出海が倫也のクラスに押しかけてきたり、倫也が波島家にお呼ばれされたり、倫也が喫茶店で伊織にサークル加入をお願いしたりと、新メンバーである波島兄妹の出番が流石に多かった。

ただし、そんな8巻でも加藤の正妻力が圧倒的だった。ゲーム制作会議と称して相変わらず倫也の部屋にお泊りしたり、倫也の企画を否定する伊織に対して倫也以上に怒ってみせたり、伊織に認めてもらうため今年のGWも倫也の部屋で泊りがけでストーリーのプロットを練ったり、恋人以上の関係にさえ見える。英梨々と詩羽先輩がいなくなったことで、サークル内での加藤の存在感がものすごいことになっている。後半は加藤無双で、最後の7.5章では倫也と加藤が再び思い出の地にデートをしに行く。1年前と同じくショッピングをして、手をつないで、ケーキバイキングに行く二人。帰りの坂道では加藤が倫也を名前で呼び、1年前を彷彿とさせる展開に。ただ、前回と違うのは倫也も加藤を名前で呼ぶようになったこと。倫也がついに加藤のことを恵と呼ぶようになり、二人の関係は仲直りを経て一層強固なものとなったようである。

そんな加藤無双の8巻であったが、ストーリーにおける英梨々の存在感が大きくなっているように思われた。加藤と英梨々は未だに仲直りすることができておらず、二人がそのことを気にしている場面が多かった。最後に倫也が仲直りの場をセッティングするところまで漕ぎ着けたが、フィールズ・クロニクルのPV配信を見て、更なる高みへと足を踏み入れた英梨々の才能に衝撃を受けた加藤の気持ちは再び…。次巻から再びシリアス展開が始まりそうな予感。やはり倫也、加藤、英梨々の三角関係が第二部のストーリーの大きな軸となりそう。詩羽先輩はクリエイターとして完全に英梨々の後塵を拝するようになっているし、というか最早ただのOGみたいになってる。まぁ、詩羽先輩は新幹線のホームでのキスによって、正妻戦争からは身を引いてしまった感がある。美智留は現役なのに、詩羽先輩以上に相変わらず出番少ない。美智留が今後活躍する日は来るのだろうか。詩羽先輩と美智留がこんな感じなので、加藤の対抗馬として英梨々の存在感が際立ってきているのかもしれない。WHITE ALBUM2の丸戸史明なので、やはり今後は友情と恋愛が縺れ合う展開になるのではないかと予想する。

相変わらずメタ発言の多い冴えカノであるが、8巻はアニメのメタ発言が多かった。
倫也「それともお台場で某テレビ局に忠誠を誓いに…」
加藤「そんなに混んでないし、ジェットコースターもあるし、メリーゴーランドが止まらないし、デートイベントのネタ集めにはこれ以上はない場所だよね」

「メリーゴーランドが止まらないし」は不自然すぎるだろ。加藤がメタ発言をするとは思わなかった。…いや、偶然だよな?わざとじゃないからね~だよな?

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